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空に浮かぶ十字架のシルエット

NCC宗教研究の沿革

NCC宗教研究の沿革

NCC(日本基督教協議会)の働きのほとんどが東京を中心に展開されている中で、宗教研究所は事務所を京都において、関西を中心をして展開してのには歴史的な理由があります。

​1959年、スカンディナヴィア・ミッションが京都修学院に事務所を置いていた「諸宗教研究所」の働きを、日本基督教協議会に委ねました。初代所長であった同ミッションのハーリー・トムゼン宣教師帰国の間、関西学院大学の小林栄氏が代理をつとめられ、同ミッションが静岡に本部事務所を移された1962年から有賀鉄太郎氏、1965年から土居真俊氏が所長の任にあたられました。以来、所長あ外のスタッフも同志社大学と関西学院大学の方たちから選ばれ、理事会も関係する各教派教団の京都近辺の教会関係者で構成しています。

スカンディナヴィア・ミッションがなぜ京都に「諸宗教研究所」を置いたのか、また日本の教会にその働きが委ねられ「NCC宗教研究所」となったのちも京都を中心に展開されているのかについては、おそらく、特に仏教教団初秋はの本部が京都を中心とした関西に集中しているからであったと思われます。

今私たちは、政治的に危機的な問題を抱えています。平和についてもさまざまの議論に揺れ動きます。また、超高齢化をいわれる社会、そして6人に1人の子どもたちが貧困の中にいるという経済の不均等があり、天災人災もあります。そのような現実のなかで、宗教はどうこたえていくのか、が問われています。また、今日に宗教は必要かという鋭い問いもあります。

​宗教研究所の使命として、これらの課題をひとり基督教の問題としてではなく、諸宗教の方々との対話のなかで考えていかねばならない、と願っています。

NCC宗教研究所の目的

当研究所は、日本キリスト教協議会(略称NCC)のもつ研究所です。その主たる目的は、次のようなことです。

キリスト教の諸教会や諸団体が日本において有効な活動ができるようにするために、日本の宗教や精神的文化的伝統の調査研究を行うこと。

また、ジンケの確率、国際平和の推進等現代の大切な諸問題の解決を願って、他宗教との対話と協力をすすめること。

海外の教会における日本宗教に対する関心への高まりにこたえて適切な情報、正確な資料の提供配布につとめ、また来日する研究者に対して研究の協力あるいは指導を行うこと。

設立の経過

第二次大戦の後、スカンジナビア宣教師会は狭義の宣教・奉仕などのほかに、他宗教の研究また他宗教の人々との対話というものがもつ意味を考えて宗教研究所を設置することにしました。

しかhし、これは新しい時代における大変重要な課題です。その意味で日本のキリスト教会が全体的に取り組む形にすることが望ましいということで、日本キリスト教協議会(NCC)はその総会で、この研究所をNCC宗教研究所として発足させることを決議しました。(1959年4月1日より)

内外との関係

当研究所は設立以来、国内・国外の諸団体、諸教会、また多くの有志個人のご協力によってその活動をつづけて今日にいたっています。

国内においては、NCC構成メンバーの教会・団体はもとより、ひろくプロテスタントやカトリックの方々から支持していただいています。また、研究や対話を機縁として、他の宗教の方々や学校その他からもご協力いただいています。

​海外の教会からは、特に発足当初、財政的にも人事的にも相当な協力をいただきました。現在も若干の援助は受けていますが、その内容は主として人的援助に限られてきています。

​役員

理事長
土井 健司(関西学院大学教授)

所長
岩野 祐介(関西学院大学教授)

副所長
ペーターセン エスベン(関西学院大学教授)

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